2015年5月1日金曜日

電話のなかったあの頃




電話が家庭に一台のあの頃

当然私の下宿には、電話機はなかった。

廊下の一番端っこにピンクの電話、十円を入れるやつだ

かかってくる電話もこれで、下宿生の家からかかってくるのも

先輩の就職活動の連絡もこれで、誰もいないときには

大家さんの奥さんが代わりに受け答えをしてくれている。

今思えばどーやってたのか、悠長なもので友人との約束なんて

大学に行くと誰かいるので連絡はついていたのである、

互いを信じて、その場所で待っていることが

当たり前の時代だったのだ、今は良き思い出である。